韓国の新幹線・地下鉄と釜山・慶州
ハノイから8月31日に日本に帰り、10月1日に今回ホーチミンに来る前に、仕事と観光を兼ねて、
韓国の新幹線・地下鉄に乗ることと、韓国南部の釜山及び慶州の周辺を見てみようということで、
韓国に行ってきました。 特に、韓国の新幹線については、一度乗ってみたいと思っていましたので、
今回は良い経験をすることが出来ました。韓国の新幹線は、フランスのTGVを基につくられたもの
ですので、日本の新幹線と最も違う所は、前後の機関車で動いているということです。
ですから、旅客が乗っている車両にはモーターが付いていませんから、静かです。最高速度が300km/h
になっても、その速度を感じない程、静かでした。これには、驚きました。
但し、前後の機関車が重いということもあり、線路への負荷が大きくなるため、線路に関わる故障等
で動かなくなってしまうことが時々起きています。こういうこともあり、フランスも最近は、日本の
電車方式を取り入れ始めています。
ソウルの地下鉄を見たいと思ったのは、ソウルもシンガポールも紙の切符がありません、全てカード式
の切符です。1回しか乗らないお客さんもカードを購入しなければなりません。鉄道会社としてしては、
1枚のカードにはそれなりのコストがかかっていますから、そのコストを回収するために、デポジット
(預り金)を取る仕組みにしています。 ですから、ソウルの場合ですと、1駅間を乗る場合であっても、
乗車料金1,150ウオンの他に500ウオンのデポジット(預り金)と併せて、1,650ウオン(約120円)が
必要になります。
このデポジット(預り金)は、乗車後、機械に入れれば戻ってくるのですが、それをいちいち戻すのは
面倒です。このため、人によっては、ポケットの中に、2~3枚の使用済みのカードが入っているという
のが実態です。 ベトナムも、ソウル及びシンガポールと同様に切符は、全てカード式にする予定ですが、
1回しか乗らない場合は、このデポジット(預り金)をやめようと検討を進めています。
私は、日本にいても海外にいても、最近は韓国のTVを見る方が多いです。ですから、韓国の歴史ドラマ
も良く見ています。その1つに、李氏朝鮮第22代国王「イ・サン」のドラマがあります。
彼の父は、不遇な死を遂げるのですが、「イ・サン」は、いろいろ困難を乗り越えて立派な王になるという
のがあらすじですが、その「イ・サン」が、自分の父の名誉を復権して、弔うための場所として選んだのが、
ソウルから35km南の「水原」の地です。「水原」は、「カルビ」でも有名な所だそうです。
ここに今では、世界遺産になっている華城を築きました。
確かに、何となく心が 安らぐような場所であり、なるほど感じ入るものがありました。
慶州は、新羅時代の首都であり、ソウルと違って非常にきれいな街でした。日本で言えば、京都といった
感じです。ここでは、世界遺産の仏国寺等を見ました、ただ、今回は、あまり時間がなく、ゆっくり見られ
ませんでしたので、慶州は、時間をかけてもう一度行ってもいい所だなという感じです。
釜山も、写真にありますように、新幹線の駅も非常に近代的な駅となっています。
韓国の新幹線に乗る時は、切符も改札もありません。航空機のe-ticket のようなものを持っていればよく、
後は、車内で係員がチエックしているだけです。
ただ、全車指定席ですから、不便ではないかとは思いますが。
韓国新幹線![]() |
韓国新幹線の前頭部です。 韓国の新幹線は、フランスの TGVを基につくられたものです ので、日本の新幹線と最も、 違う所は、前後の機関車で動い ているということです。 |
韓国新幹線![]() |
韓国新幹線の車内です。 日本の新幹線に比べると車内が 窮屈です。 通路も狭く、少し圧迫感があり ます。 残念ながら、通路、洗面所及び トイレ等のメンテナンスも良く ないのか汚れが目立ちます。 |
釜山の駅![]() ![]() |
釜山の駅舎です。 かなり大きな造りですが、 ドーム式にしてあまり金をかけ ないで、かつ豪華に見える作り 方をしています。 |
ソウル地下鉄![]() |
ソウルの中心部、 龍山区内を走行する KORAIL1000系 |
ソウル地下鉄路線図![]() |
ソウルの地下鉄網は、 日本やシンガポールと同様に 随分整備されました。 ソウル市内は、ほとんど地下鉄 で動けます。 |
水原![]() |
韓国第22代国王「イ・サン」の ドラマに出てくる、彼の父親を 弔うために、築いた華城の華西門 です |
水原![]() |
この写真のように広々としていて、 のどかな感じを受ける造りです。 今は、世界遺産になっています。 |
水原![]() |
ここを、見るのが夕方になって しまいました。 |
慶州![]() |
これも世界遺産となっている慶州の 仏国寺です。 韓国仏教界の最大勢力である 曹渓宗(大韓仏教曹渓宗)の 寺院です。 有名な石窟庵も近くにあったの ですが、時間がなくて見られ ませんでした。 |
慶州![]() |
仏国寺内の建屋軒下の色彩が見事 でした。 |
慶州![]() |
国の慶事を祝うために祝賀宴が よく行われた東宮の雁鴨池です。 ここの観光コースは、夜景を見る ため、夜です。 なかなか幻想的な風景で、地元の カップルが良く来る場所だそうです。 |
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