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中国重慶市への出張記

2013/03/25

2月26日~3月9日の間、中国の重慶市へ出張で出かけてきました。今回の出張は、重慶市でモノレール及び
地下鉄の運営をしている「重慶市軌道交通有限公司」という会社から、駅の商業施設の開発をやりたいので、日本
のノウハウを教えて欲しいというものでした。
 今回は、相手側が駅の商業施設の開発について、何を望んでいるのかを把握すると共に、今後の協力が可能かど
うかを確認するためのものでした。

どうして、このような要請が私共のところに来たかというと、この重慶市のモノレールを最初に建設する際に、
協力したのが当社の前身である「海外技術協力協会(社団法人)」であったからです。

本当であれば、4月に14期の皆さんをベトナムにご案内する予定でしたが、この案件が7月頃までかかりそう
で、ベトナムの仕事は、その後になりそうです。

重慶市へは直行便がなく、北京か上海経由で入るのですが、今回は北京経由で入りました。日本のマスコミは、
盛んに北京の空気は、スモッグでひどいとやっていましたので、我々全員、マスクを大量に持っていきましたが、
確かに、空気は良くないのですが、現地でマスクをしているのは、我々だけでした。結局、我々も最後にはマスク
を付けるのを止めてしまいました。
 また、重慶市に入る前の、北京では、北京~天津間の新幹線に乗ってきました。この区間は、ドイツの協力で作ったもの
だそうですが、日本の新幹線に劣らず、快適なものでした。

北京の寒さは、東京よりも寒いのではと思って行きましたが、幸い、ほぼ東京の気温と同じ位で、助かりました。 
重慶は、北京よりも緯度が南ですので、日本の5月位の気候で、コートなしで過ごせました。




重慶の概要を、「ウイキペデイア」の資料で説明しますと下記の通りです。



重慶市(じゅうけいし/チョンチンし、中国語:重庆市、英語:Chongqing)は、中華人民共和国の直轄市である。
 国家中心都市の一つに指定されている。
 重慶市の人口は2884万人(2010年)[1]。市の面積そのものが北海道並みに広いが、都市圏人口に限れば、2011年では
 671万人であり、中国第7位、世界では第45位の都市部である[2]。
 重慶市は長江上流の四川盆地東部に位置し、東は湖南省と湖北省、西は四川省、南は貴州省、北は陝西省と接する。
 東西470km、南北450kmにわたる広大な面積を持ち、総面積は8.24万平方キロメートルである。
 市の中心部では北から嘉陵江が合流し、涪陵で烏江が合流する。
 中国の物流の大動脈である長江沿岸に栄えた重慶は古くから水運が発達していたが、三峡ダムの完成後は1万トン級の船舶
 も直接重慶まで航行することができるようになり、併せて整備される保税区との相乗効果で重慶港は内陸の国際コンテナタ
 ーミナルとして大きな発展が見込まれている。
 重慶市の2011年の市内総生産は約10011億元(約1570億ドル)であり、中国の都市では第7位である。一人当たりのGDPは
 約5443ドルであり、これは中国本土の平均的な数字である。
 中華人民共和国成立後、内陸部工業化の重点都市となり、中ソ対立の時期には上海市や東北部から工場が四川省などへ
 移転し重慶にも多額の国家投資が1976年まで投入された。
 重慶は機械工業、総合化学工業、医薬品、電子機器、電力設備、食品加工、建築資材、ガラス工業、冶金などの各工業が組み
 合わさった一大基地となり、一時は「工業は重慶に学べ」のスローガンすら出た。
 一時中国6大工業基地の一翼となるが、内陸部から資本の撤退により衰退をしていった。1980年代の改革開放後、上海など
 沿海部の都市が目覚しく発展したのに対し、重慶は発展から取り残され、以前とは逆に経済的に立ち遅れた地域になっていた。
 1997年内陸部振興のため重慶直轄市が新設され、中国人民銀行重慶営業管理部が設置されるなど、再生の努力がなされてい
 る。現在の主力産業は自動車産業(自動車、オートバイ)であり、また中国内最大の軍事設備生産の拠点でもある。




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この写真でも分かりますように、長江(揚子江)ともう1つの河が合流する中州にできた街です。
河と周りの山に囲まれた起伏の激しい地形のために、他の都市のように地下鉄の建設が難しく、
モノレールが主体の都市交通となっています。現在では、3本のモノレールと1本の地下鉄で、
約130km、一日、約100万人の乗客を運んでいます。
行く前に想像していた街とまるっきりイメージが異なり、上の写真のように、日本の東京の月島
の高層マンションが、100カ所くらいある大都市でした。
確かに、都心部だけの人口で約670万人ということですから、うなづけないこともありません。
これらの都市交通網も、高層マンション群も、ここ15年位で作り上げたという事ですから、
そのスピードには、驚きます。
ただ、サラリーマンの月給が月5万円程度という事ですから、ベトナムのホーチミンの倍くらいの
所得という感じです。




1.北京南駅 tyugoku-51 tyugoku-61 新幹線の始発駅の北京南駅です。北京空港も大きいですが、この駅もかなり大きです。中国人は、でかいのが好きだというのがよく分かります。

北京~天津間を乗車した新幹線です。隣の女性は、中国鉄道部の人です。

北京~天津間、約120kmを30分で結んでいます。
tyugoku-71 tyugoku-91 tyugoku-81 新幹線の車内も、日本の新幹線と同じ広さで、韓国の新幹線に比べたらかなり広いです。

新幹線の発着するホームの数もたくさんあります。

また、新幹線の発着表を見ても、かなりの本数が運転されています。
2.天津 tyugoku-101 tyugoku-111 天津駅です。 

この駅もかなり大きく、駅前広場がまた広いです。

駅の向かいの古い建物です。その前の川は、凍っていました。天津には、大きな港があって、そこから栗が日本に輸出されたので、「天津甘栗」の名前が付いたのだそうです。
3.北京の夜 tyugoku-121 tyugoku-131 tyugoku-141 北京の夜は、北京に4年もいたという同行者の1人に案内してもらいました。

北京の原宿と言われる所で食事をしましたが、若い男女が一杯の店で、かつ美人ぞろいなのは、びっくりしました。

地下鉄に乗っていても、ロングの白いダンウコートを着ているような若い女性もいるなど、着ている服装は、日本と全く変わりません。
4.重慶 tyugoku-151 tyugoku-171 tyugoku-161 重慶空港です。屋根のデザインに凝った空港です。

重慶では、日本に先立って桜を見ることが出来ました。

重慶も、北京や天津と同様に、空はどんより曇った状態です。

それと重慶は、内陸部の盆地なので、夏は多湿かつ40度くらいになり、最悪の気候になるのだそうです。それで、暑いのには熱いものでということで、火鍋と辛い麻婆豆腐で有名です。
tyugoku-181 tyugoku-191 tyugoku-201 重慶市の都心部です。グッチやその他のブランド店が軒を並べています。

重慶は、スモッグとは別に、昔から多湿で、霧がかかったりするということで、秋田と同じように色白の美人が多いので有名なのだそうです。

重慶市の火鍋店の数の多さには、びっくりします。辛い麻婆豆腐も食べてみましたが、日本の四川飯店(陳健一)のものより、少し辛いだけで、おいしく食べることが出来ました。

唐辛子の辛さよりも、山椒の辛さが強い感じ感じです.
tyugoku-211 tyugoku-221 都心部のある中州から見た対岸です。今も橋やマンションの建設が続いています。

「重慶市軌道交通有限公司」も、第2期計画で、更に200kmのモノレールを建設する予定で、一日300万人の利用者数を見込んでいます。
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重慶からは、長江(揚子江)の川下りの観光船が出ており、その観光地の基地としても有名なのだそうです。今回は、時間があまりなかったので、残念ながら乗船は出来ませんでした。
tyugoku-271 tyugoku-281 「重慶市軌道交通有限公司」のモノレールです。この写真からも分かるように、非常に起伏の激しい所を通っているのが分かるかと思います。

重慶市が、都市交通としてモノレールを選択した理由がよく分かります。

モノレールは、東京の羽田へのモノレールと同様に跨座式ですが、内部は、普通の地下鉄と同じで、羽田モノレールのように、車内の中央のでっぱりはありません。
tyugoku-291 tyugoku-30-21 上の写真は、「重慶市軌道交通有限公司」の幹部との会食の写真です。私の隣の女性が、経営担当の副社長です。女性が、かなりの要職についています。

下の写真が、今回の調査の同行メンバーです。私が持っているのは、調査の最後の日に、御礼に相手側から貰った掛け軸です。


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